有能でも思想がなければただの害悪
おかしい世の中
アホな新聞が大体的に報じる、企業の内部留保金が過去最高!景気が戻ってきた!みたいに報じるけど、それは大企業とくに経団連組の話。輸出入をメインに行う商事会社や、製造メーカーが潤っているだけ。
法人税は年々下がり、消費税、インボイスなんて言って庶民からは取りまくる悪法が罷り通る。外資系は喜ぶばかりだろう(ハゲタカ)
先日も書いたが、テイラーさんのお陰で飛躍的に生産性は上がり、一人当たりの所得も上がり続けた。のだが・・・
結局、資本家への還元が先というルールが、いつの間にか当たり前のようになった。
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社会はお金を使う人達が増えないと金が回らず、資本家に金を溜め込んでもしょうがなくなる。最終的には資本家も金には困らなくても、生活に困るだろう。生産を担う人々がいなくなるから。
ライオンばかりが増えても、そのうち食べるものがなくなると、自分たちも食えなくなるということ。
資本家ばかり肥えたところで、何すんの?
大企業は非正規雇用ばかりを増やす。結果、労働者の4割は非正規雇用で収入が激減し、企業と資本家にお金が貯まるばかり。あとは世襲政治家と金権政治家の皆様。あ、天下りエリートくん達も。
少子化で市場が萎んでいくというのに、末端にお金が回らず、それどころか、政治家はさらに萎んでいく市場から金を吸い上げようと必死だ。2世3世・・・明治以降から続く華族の末裔たちは自分の選挙区を維持するために、世襲を進める。そして、それを応援する利権主義的な地方のカス経営者たち(彼らも縁故で世襲)。
この人たちには欠けているのは何か?
それは、
思想だ!
基本はいつでも「富国強兵」
強兵と書くと戦争推進派かと言われそうだが、そうではなく、まずは、国を富ませ、人民を豊かにすることで、国力も強くなっていくということだ。
企業も同じで、自社の社員が豊かになればなるほど、生産性が増えるということに気づいていない。流動的な安い労働を優先する限り、生産性は落ちていく。(一人当たりGDPは落ち続けている)
日本の大手家電メーカーが聚落したのは、バブル崩壊期に、人材を切ったから。その人財が海外に流出して、サムソンやフォンファイなどが隆盛している。
人よりも金を優先した、いや地位を優先した権力者達。
結局、定着しない労働は、いつも不完全な仕事になっていく。最近、大手のリコールが多発するのは、熟練者がいなくなり、仕事が不完全な状態で終わるようになったから。
自分の身の保全だけを考える世襲主義的な、経営者と政治家。大企業は、エリート保身のサラリーマン経営者。自分の利権しか考えない。
経営論や、マネジメント論とか小難しいことはやたら詳しいが、社会をどういうふうによくしていこう、そのために、弊社はこういうことをしていくということがない。
政治家も同じだ、金権政治で金で動く政治家ばかりだ。
この国をどういう理想的国家にしていくかという、構想がない。
他政党の批判ばかりで人気取りばかり。
結局、お金はクラウド化して、地まで降ってこない構図だ。
そして、タコが自分の足を食うような政策ばかりが打ち出される。
そのうち、アメリカにお金をすいあげられんじゃね?
国民の汗水で増やした富を、白人に吸い取られていくのだろう・・・
日本が侵略戦争をした!と風潮しているが、日本が進軍したところは、良くも悪くも独立した。白人が侵略した国々は、文化を根絶やしにされ、生活を壊され、豊かな資源を搾取された。アメリカも、オーストラリアもニュージランドも、ハワイ、グアム・・全部乗っ取られた国だ。
割を食うのは、末端の人々だ。小銭持ちの奴らは、さも、末端の人々のIQが低いからと揶揄する。
これだけ時代が進めば、もう少し、寛容になっても良さそうだが、IQの高い人は差別をすることが好きになるらしい。
個性学を推し進める
先日紹介した本ぜひ読んでほしい
この本に3社ほどの企業事例が載っているが、私は「チェーンストア理論」を学んだので、コストコの事例がお気に入りだ。
チェーストア理論では、ジョブローテーションという配置換えシステムで人材を育成していくが、これは、上から命令されて個人の意思を尊重して配属していくのではない。多くのチェーンストアは、我が社の制度に人を慣らしていく仕組みで動いている。
しかし、コストコは、社員の希望を受け入れ本人の望む配属先に挑戦できる仕組みがある。
その結果、経理で採用された女性が、ワインのバイヤーとなり世界市場で4位に入る人材に成長した事例が書いてある。
コストコも基本チェーンストアなので、基本的な組織の形態は同じである。
しかし、ウォルマートや他のチェーンのように、会社の仕組みに合わせる人材ではなく、社員の個性を伸ばす仕組みで動いている。それは、経営者の思想があるからである。
その結果、売上高規模では世界一位のウォルマートよりも、生産性はコストコの方が高いということだ。(ハーバードビジネスレビューでも記載されている)
従来型の組織論は、組織の制度が優先し、それを守れる人間だけ、テストを受けて残った人間だけが昇進できる仕組みだった。
コストコは、社員の個人的な成長と社員が長く帰属できるシステムを築くことで、生産性も高い会社を作り上げている。個性を重視する仕組みが、システマティックな運用をする会社よりも高い生産性と、報酬を実現しているのだ。
コストコの経営者は、「テイラー主義的な効率に囚われたやり方をすると後戻りできなくなる、現にウォルマートは200万人の雇用のうち50%が離職してる。
つまり、100万人の従業員を取り替えているということだ、それがどういうことか考えてほしい。」と言っている。
社員を一人前に育てるには何十年も培う経験と知識が必要になる。
社員じゃなくとも、パートさんが辞めて、新しい人が来たらまた1から教育し直さないといけない。マネジャーはそれに手を取られて、本来やらなければならないことは後回しになる。
その再教育費が増えれば増えるほど、生産性が落ちるのは当然だろう。
これを鑑みても、流動的な非正規雇用は生産性を下げてしまうのだ。結果的に、企業体力は失われていく・・・
人材も育たない。おそらく、近い将来経団連に所属する大手は、人の問題で動かなくなるのではなかろうか?
生産性を上げるには、人間を機械やAIと同じものと扱わず、個性として尊重する経営思想が必要ではないだろうか?
社会でも同じだ、個性を尊重せずに、平均化に収まらないモノとして扱い切って捨てるなら、おそらく経済は回らなくなる。所詮金を使うのは人間しかできない行為だから。
猫にお金を使う。人間嫌いという有名人もいるけど、所詮、猫に小判。猫に金の価値なんか共有できない。猫は金を使う意味すらわからない。
お金は道具でしかない。溜め込んでも使わなければ意味がない。どこに?
人間に。
コストコは、ウォルマートの平均給与より60%高い賃金を払っている。人間に投資することで、生産性が上がっているのだ。機械は投入した時の性能で、生産性は決まる。
人間は、どのように変容するかわからない。成長すればするほど、生産性を上げる。それは、機械にはできないことだ。
一見一人当たりの人件費が高そうに見えるコストコは、他社よりも相対的には低いという。つまり、再教育費という二重コストが如何に割に合わない事か。
同じチェーン理論を採用しても、結局は、トップの思想によって決まるのだ。
大手が、雇用を流動化させて非正規を採用している今こそ、中小零細企業はチャンスだとも言える。正規雇用で人を育てる仕組みを作る。しかも、今までの教科書主義ではなく、個性主義で・・・そいう仕組みを考えを学びたい方は
これを読むことをお勧めする。