繁盛しても潰れる理由
繁盛店は本当に繁盛してるのか?
お店の前にたくさんの行列が並ぶ、飲食店やサービス業などがある。
テレビなんかでも流れる光景です。
でも、しばらくすると閉店している。
なぜか?
あんなにたくさんお客さんがいたのに・・・・
そう、思ったことはないだろうか?
テレビなんかで、うまく行かない飲食店の立て直しなんてのも見受けられる。有名どころの社長がやっている。
それを見ながら思うことは、しばらくすると閉店するだろうということだ。
大体パターンは決まっている。
商品を変える。
内装や外装のリニューアル。
それで、見た目が生まれ変わる。
再開店時の売上と客数を確認。目標と照らし合わせて、成功!
多分チェーンの有名社長だからわかってるはずだが、オープン時の売上と客数がその店の1年後は、約2/3から半分の売上高に落ち着くということを教えない。
どう見ても、コストをかけて失敗としか言えない有様だ。
さて、何が問題なのだろうか?
行列ができる大きな要因は、適正規模不足ということ。
つまり、店が狭すぎる小さすぎる。
これは飲食業に関わらず、小売業、サービス業にも言える。
10席や20席しかないお店に、100人の行列ができた!としよう・・・
本当に繁盛してんの?
マックは、100席以上あるのに並んでんじゃん?
スシロー100席以上あるのに待ってるじゃん?
サゼリアも、ガストも・・・・・
資本力がないからといって、妥協した規模でやると失敗してしまう。
これが適正規模の原則という。
飲食業やせ術サービス業の場合
売上高=客席数✖️客席回転率✖️平均客単価
が基本的な売上構図になる。
売上を上げるには、3つの要素のうちどれかを増やせばいいのが掛け算。
よーく、見てみると分かると思うが、客席数はお店の規模を決めた時、つまり、10席のお店としたらそれ以上増やせないのだ。
物理的問題。
増やしたければ、お店を拡張するか、移転する他ない。
次は客席回転率の問題。もし、これがお酒を提供するお店なら、1〜2回転が普通だろう。
2回転とした場合、10席のお店なら20名、20席なら40名しか収容できない。
実際は、満席になるという状態は常にはないし、お客さんが2人や3人客が後から来た場合、1席空いていても帰る結果になる。
こういう状態が続くと、あの店いつ行っても入れないとお客は思い、いずれ来なくなる。
客席回転率の問題としもう一つは、厨房の適正規模不足と作業効率の問題がある。
仕込みしたものを保存するスペースがないから、常に調理をする状態になるのと、お客さんを待たせることになる。
待たせるということは、客にとっては不満の募ることになる。
超腕のある寿司職人のお店ならいざ知らず。
そして、客単価の問題だ。商品提供時間が客単価を押し上げて、客席回転率を上げる。ということが狭いお店のオーナーはわかっていない。
実際、食い放題の低単価の焼肉店があったのだが、18時にオープンして朝の5時までしこたま働いても売り上げ上がらないということで、オーナーが悩んでいた。
席数は30席程度。
食い放題は90分。
お酒飲み放題つけて2000円/人。
本人達は、超低単価でやっていたので、品出しをわざと遅くして、原価が上がらないようにしていたのだ。
お客さんは90分たたなければ帰らないものという思い込みだ。
そこで、商品をとにかく速く出して、腹一杯にするように指導したところ。
客の退店時間は平均45分になり、客席回転率が上がり、入れ替わ立ち代わりはいるようになったため、評判が良くなり、売上は4倍にはね上がった。
ただ、厨房が狭すぎたためこれが限界。
人を雇ってもコストが上がるだけなので、そのオーナーは移転しました。
つまり、適正規模が不足すると、客数も回転率も単価も上がりにくくなるということだ。
先の食い放題のお店は、肉を事前に切っておけば盛り付けて出すだけだから、提供時間を速くしただけで客席回転率が上がった。
その場で調理して出すお店には、調理スピードを上げないとできないし、人を増やせば早くなると思うかもしれないが、人を増やせばさらに売上を増やさないといけなくなる。
鼬ごっこの状態になるのだ。
この、適正規模をわかっていないと、自分の思う売上高は上がらない。
施術サービス(美容、サロン、マッサージ、整体他)も同じである。
特に施術サービス店は、店舗面積、施術台数、施術人員に対して、さらに結果を左右するのは駐車場があるかないか、あっても、施術台数=駐車台数になっているかどうかだ。
これを教えた、美容師オーナーはたった3年で20店舗を展開。
今ではさらに6店舗増えている。
TPOS→適正規模
そして、立地が次のテーマ。
店舗型商売の場合、立地が成功の8割に影響すると考えて差し支えない。
これは、今、超大手でも大失敗しているところがまま見受けられる。
立地は不動産契約してから年数が縛られるから、間違ったら大ごとになる。
次回は、立地の原則